[24] 意 地

ペット探偵物語 ~僕の76日間迷子猫捜索活動記録~


捜索を続けてるあいだ
周囲からは、

「どうしてそんなに必死に捜すの?」
「もうあきらめて他の猫を飼えばいいじゃない?」

「そんなに立派な猫なの?」とか、
「そこまでして捜したんだからもう十分だよ。」

など、随分なぐさめてもらった。

(口の悪い友人は「もう死んでんじゃね?」
「ポン太でいいじゃんポン太で!」などと、
言いたい放題言ってくれたけど。(>_<)

うちのやつなんて、

血統書なんかとは無縁の
何の取り柄もない、
並以下の駄猫なんだけど、

そんな奴でも、いなくなると、
家の中がすっかり暗くなってしまって、

そんなんなら
あちこち歩いて捜したほうが、

ずっと気が楽だったし、

それよりも、何よりも

(1)交通事故以外の要因で
猫が死ぬ事はほとんどない。

(2)最後まで未発見に終わる原因は
 ・交通事故死 
 ・他の人が「カワイイー」って連れ去った場合
 ・あるいは飼い主があきらめた場合 

のどれかである。

(3)特に室内飼いの猫は、短期間に
広範囲を移動することはほとんどない。

ということを知ってしまって、
(ぜ~んぶ探偵さんから教えてもらいました。)

知ってしまった以上は、
やっぱ僕は、

あやつを捜さなきゃならんでしょ?

(うちのはとびっきりの臆病モンだから、
「交通事故」も「連れ去り」も絶対あり得ないわけだし。)

そんでもって、
逃がしてしまったのは完全に僕のミスで、

「ミスは誰にでもある!」
「それは仕方ない。」

「大切なのはその後にどうフォローするか!」
「そして、そのミスから何を学ぶかだ!」

って、若い頃に、職場の師匠に
散々叩き込まれた僕は

ちょっとしんどいからって
途中で投げ出したりするわけには、


・・・・やっぱりいかんわけでス。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 
ついでだから書くと

当時の我が家には、
あやつ以外にもう1匹おばあちゃん猫がいて、

なぜだかよくわからないが、
出会ったときから
この2匹は極めて仲が悪かった。

ひとつ屋根の下に住んでるんだから、
そんなにいがみ合わなくてもよいのでは?
と思うのだが、

とにかく目を合わせるたんびに、
互いにフーッ!フーッ!と
威嚇しあいながら暮らしていた。

えっ、だったらさぞかし
片割れはせいせいしてるだろうって?

いや、ところがそうじゃなくて

あやつがいなくなってから、
おばあちゃんの方は急にソワソワしだし、

しょっちゅう家の中を
捜しまわるようになった。

そんな彼女に
「もういなんだよ。」と教えてあげても、

やっぱり捜すのをやめようとしない。

そして最後はいつも
僕に顔を近づけてきて、
(普段は嫁はんにベッタリで滅多に僕には近づかない)

「なんで、いにゃいの?」
「はやく、さがしてきてほしいにゃん!」
と訴えかけてくる。

「・・・・・」

彼女から頼まれたら、


やっぱり僕は、
あやつを捜さないわけにはいかないのです。


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ミラクル銀河伝説

Author:ミラクル銀河伝説
福岡市早良区在住のギター弾きです。人前で演奏するのが好きですが、自分の演奏だけはお客さんが集まらないので、地元の実力派ミュージシャンにご協力戴いてイベントを主催しています。出演希望の方は奮ってご応募ください。/参加費無料(ギャラも無ごめんなさい)
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