[23] ポン太②

ペット探偵物語 ~僕の76日間迷子猫捜索活動記録~


こうやって短いランチタイムを終えると、

僕は尻の汚れをポンポンたはいて
捜索活動に戻るわけだが、

嬉しいことにポン太は、
そんな僕にしばらく付き合ってくれる。

ただ彼は街を移動する際に
決して路上を歩いたりしない。

僕に近寄ってくるとき以外は、
徹底的に道路わきの側溝内を移動するのだ。
 
うふふ、

普通の人はきっと気づかないだろうけど、
僕にはちゃんとわかるんだよね。 

僕のあとを追いかけるように
排水溝の中をササーッ、ササーッと移動してる気配が。


そして僕がたまに立ち止まって振り向くと、
蓋と蓋の間からポン太も顔を出してこっちを見てて、

「こっちにはいにゃいよ~~♪」

しかしそんな彼のアシスタント勤務は、
残念ながらそう長くは続かない。

ポン太に付き合って
側溝沿いに歩き続けると、

いつまでもおんなじ箇所を
グルグルまわる羽目になるので、

やがて僕はどうしても十字路を
まっすぐ突っ切らなければならなくなり、

そこで僕とポン太は
二手に分かれて別行動へと移る。

「じゃあ僕はこっちを探すから、君はあっちを頼むな!」

「了解だニャン!じゃあ、頑張って!」

ま、本当に役にたっているかどうかは疑問だが、

たとえそうであっても、

そして
ホントにちっぽけな存在ではあっても、

誰かが傍にいてくれているという安心感は、
ほんとにすごく有難いもので、

やっぱ僕は、ポンタ太には、


・・・・いくら感謝しても足りない。

 ---------------------------------------------

ポン太と行動を共にしてから、
僕はそれまでまったく気にとめてなかった
道路脇の側溝をすごく意識するようになった。

よくよく考えてみれば、
外界で暮らす猫たちにとって、
これほど安全に移動できる経路はない。

とすれば、
迷子になったうちの引きこもり猫も

逃亡現場からあちこちを移動する際に、
まちがいなくこの側溝を利用している筈だ。

・・・・ちょっと待て!

もしかすると僕は、
このまま闇雲に捜索を続けるのではなく、

あやつの逃亡現場から続く街の側溝を
もういちど徹底的に検証すべきではないのか?

そうすれば
力点を置いて捜索すべきポイントと
 
軽く確認するに留めていいポイントが
おのずと明らかになってくるのでは?


ん、んっ! う、う、う~~ん!


なんか、
これからやるべきことが、
だんだんわかってきたような気がするぞ?!


・・・・・あらためてポン太に感謝っ!


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ミラクル銀河伝説

Author:ミラクル銀河伝説
福岡市早良区在住のギター弾きです。人前で演奏するのが好きですが、自分の演奏だけはお客さんが集まらないので、地元の実力派ミュージシャンにご協力戴いてイベントを主催しています。出演希望の方は奮ってご応募ください。/参加費無料(ギャラも無ごめんなさい)
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