[22] ポン太①

ペット探偵物語 ~僕の76日間迷子猫捜索活動記録~


⑤ポン太

「愛しのにゃんこシリーズ」の
トリを勤めるのは

捜索中に一等仲良しになった
野良猫「ポン太」だ!

鼻の頭にブチ模様がご愛嬌の彼は
まだ1歳を過ぎたくらいの中学生猫で、

何かの事情で
親兄弟からはぐれたのか

いつも気ままな
一人暮らしを謳歌している。

このポン太については、

僕はいくら感謝しても
足りないくらい世話になった。

最初に見かけたのは、
捜索地域の最も高台にある公園前で

気がつくと彼は、道路脇の側溝から
僕の様子をじっと眺めていた。

「やあ、どうした?」
「なんか用かい?」と近づくと

一応、警戒して
側溝の蓋下にもぐりこむのだが、

蓋の間から覗いてみると
ポン太も下からこちらを見ている。

「ん、逃げないのか?」

そこで、少量の餌を盛って
蓋と蓋の間から差し入れると

クンクン匂ってる鼻先と髭の先端が
ときおり手に触れて、

 ・・・・はは、くすぐったいよ♪

やがて警戒心を解いたのか、
ポン太は手のひらの餌をボリボリ食べ始めて、

その間、余った指で
喉元をグリグリしてやると、

あはっ♪ 嬉しそうに、
ゴロゴロ言ってやがる。

それからこのポン太君は、
頼んでないのに

すすんで捜索のアシストを
してくれるようになった。

だいたい昼過ぎくらいが
彼の出勤時間で、

まずは決まって
20メートルくらい離れたところに姿を現す。

そこで腰をかがめると
ポン太はものすごい勢いでこちらへ駆け寄っきて
(嬉しいな~♪)

そして顔やからだを摺り寄せては
ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・・と、目一杯甘えまくる。

その時間帯は、
早朝からずっと捜索を続けて
最も疲れが出る頃だったし、

特にこれといった発見もなく
無反応の日が続いてめげてるときなんかは、

このポン太と過ごすひとときが、
僕にとって至福の癒しタイムとなった。

ポン太は僕が与えた少量の餌を
(決して大量にはあげない。)
(野良猫は満腹にしてはいけないと思ってるので)

僕は嫁さんが作ってくれた握り飯を
一緒にモグモグ頬張りながら、

「なんか、変わったことはなかったか?」と
 

まあ、言葉が理解できるはずはないのだけれど、
なんとなく心だけは通じ合ってたような気がした。


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ミラクル銀河伝説

Author:ミラクル銀河伝説
福岡市早良区在住のギター弾きです。人前で演奏するのが好きですが、自分の演奏だけはお客さんが集まらないので、地元の実力派ミュージシャンにご協力戴いてイベントを主催しています。出演希望の方は奮ってご応募ください。/参加費無料(ギャラも無ごめんなさい)
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